アメリカはクレジットカード社会で、買い物も、レストランでの支払いも、クレジットカードが主として使用されています。
借金が当たり前のアメリカ社会において、クレジットカードを使用して買い物したにも関わらず、月末にクレジットカードの残高を支払えない。という状況は、普通になっており、残高が膨らんで家計が逼迫しているという状況がアメリカ全土で起こっています。
それもこれも、全てはアメリカの物価が高すぎることによる影響です。
本日は、アメリカのクレジットカード負債残高から見る、アメリカの家計が逼迫している件について、ご紹介いたします。
当記事は、Lendingtreeという消費者金融会社の情報を基にしています。
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膨らみ続けるクレジットカード債務残高
アメリカのクレジットカード負債残高は過去最高を記録し、986ビリオンドル、日本円にして135兆円という、とてつもない金額になっています。
2020年から2021年は、コロナ禍における消費の減退、及び米国政府による補助金による個人家計の下支えにより、クレジットカード負債残高は一時的に低下しました。
しかしながら、コロナからのリオープニングによる消費の加速、及び米国の金利上昇、及び物価上昇の影響を受けて、クレジットカード負債残高は、過去最高を記録しています。
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どの州で最も家計が逼迫しているのか
負債が最も多い 4 つの州は北東部にあり、負債が最も少ない 4 つの州のうち 3 つは南部にあります。ランキングの上位と下位の残高には大きな違いがあり、コネチカット州のカード所有者は9,408ドルを負っており、ケンタッキー州は5,408ドルを負っています。これは、コネチカット州の平均残高がケンタッキー州の平均残高より 74.0% 高いことを意味します。
9,408ドルは日本円で約130万円。クレジットカードの要返済額の平均が130万円というのは、日本では信じがたい事態ですね。
匿名化された2021年12月と2022年12月のデータを比較したところ、50州のうち25州でクレジットカードの平均負債が10％以上増加したことが判明した。2つの州の平均債務は20%以上増加し、ミシシッピ州は25.2%、ノースダコタ州は24.4%となった。一方、負債平均が減少したのはコロラド州（0.3％減）、カリフォルニア州（1.7％減）、バージニア州（2.5％減）だけだった。
結果として、ほとんどの州において、この一年間で負債額が増加しました。
米国におけるインフレの影響は個人の家計を確実に苦しめていることがよく分かります。
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クレジットカードの支払いを滞納している人の比率
30日以上の支払い遅延がある人の割合は、2％強となっています。
一方で、2004年以降のデータを見てみると、その比率は高い水準にあるとは言えません。
リーマンショックが起きた2008年から2009年を見ると、当時は6％を超える人がクレジットカードの支払い遅延があったことが分かります。
当時と比べると、クレジットカードの支払い残高自体は増えているが、支払い遅延を起こしている人の割合はリーマンショック時よりも低い。というのが、現在のアメリカの状況となっています。
支払いの遅延率を年代別に見ると、特に若い世代での遅延率が高いことが分かります。
若い世代は比較的収入が低い中で、物価上昇の煽りを受ける形で、クレジットカードの債務が増加し、支払いの遅延を起こしていることがデータからも見て取れます。
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アメリカの物価が高すぎる
たまごの価格が、高すぎます。
品質の良い卵を買おうとすると、12個入りの1パックがなんと1100円から1200円。
日本では、低価格で高タンパクな食材として重宝されるたまごですが、食べ過ぎると家計を圧迫してしまいます。
牛乳の価格が、高すぎます。
比較的安いスーパーのプライベートブランド商品でも、1本550円です。
でも、ミルクは卵と同じで生活必需品。
私の家では常に週に2本は消費しています。
アメリカの自動車保険が高すぎます。
アメリカの平均自動車保険掛け金は、なんと2,148ドル、約30万円。
通常、車での移動が中心となるアメリカでは、複数台の車を所有することが当たり前なので、2台車を所有すると、年間約60万円が吹き飛んでいきます。
アメリカの住宅ローン金利が高すぎます。
日本の住宅ローン固定金利は1％前後ですが、アメリカはなんと6％超。
日本で5000万円の家を30年固定金利1％で購入すると、支払い総額は5800万円、金利を800万円払うことになります。
一方、アメリカで5000万円の家を30年固定金利6％で購入すると、支払い総額は1億800万円、金利を5800万円払うことになってしまうのです。
日本では給料が上がらないことが問題だという声もありますが、稼ぐお金が増えても、支出が同じだけ増えれば、結果は一緒ですね。
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如何だったでしょうか。
本日は、 「アメリカの物価高すぎ。借金大国アメリカ クレジットカード負債残高過去最高を記録！」と題しまして、アメリカの物価が高すぎる件、及びクレジットカード負債残高から見るアメリカの現状をご紹介いたしました。
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